「ヤバいくらいの優しさ!」ダウン症の俳優・吉田葵が感激 相葉雅紀“お兄ちゃん”の神対応

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「ヤバいくらいの優しさ!」ダウン症の俳優・吉田葵が感激 相葉雅紀“お兄ちゃん”の神対応

東京に初めて結成された身体障害者野球チーム創設にまつわる実話を元にした感動作〔(C)2026 映画「4アウト」製作委員会〕



「相葉君が部屋に入ってくると、とたんにまわりが明るくなるくらい眩しくて。『ヤバいくらいのイケメン!』で、優しい笑顔があまりに素敵すぎて、おもわずハグしてもらいました」

人生は、3アウトでは終わらない――。

そんな力強いメッセージを届ける映画『4アウト -もう一度、プレイボール-』(11月6日公開、稲垣壮洋監督・48)に出演する俳優・吉田葵(19)は、主演を務める相葉雅紀(43)の印象を興奮気味にこう振り返る。

映画は、東京で初めて結成された身体障害者野球チーム「東京ブルーフェニックス」創設にまつわる実話をもとにした感動作。

社会人野球で戦力外通告を受け、失意の中にいた主人公の矢上雄一(相葉)が、再就職先の障害者スポーツセンターで野球チームの監督を引き受け、障がいのある選手たちと共に汗を流して日本一を目指す物語だ。

全国から約200名が参加したオーディションを経て、チームメンバーの「猛(たけし)」役を射止めた吉田が、相葉との心温まる交流や撮影の裏側、そして「ダウン症のある俳優」として挑戦し続ける思いを明かした。

■ 嵐のダンスにエビチリ…相葉雅紀は「笑顔が眩しいお兄ちゃん」

撮影現場での相葉の存在は、吉田にとって特別だった。休憩中の微笑ましいエピソードを吉田は満面の笑みで語る。


「休憩のときに相葉君の前で嵐の『ターニングアップ』を踊ったら、『違うよ、ここはこうやるんだよ』と優しく少し振り付けを教えてくれました。一緒にご飯を食べたときは、僕が『相葉君の隣に座りたい!』って言ったら『いいよ』って言ってくれて!エビチリを僕のお皿によそってくれて、すごくうれしかったです」

相葉を中心に、プロの俳優たちとオーディションで選ばれたキャストが一つになっていった撮影現場。吉田は、いつも相葉にハグをしてもらっていたというが、温かい空気が伝わってくる。

「僕が『相葉くーん』とか『大好き!』と言ってハグしにいくと、相葉君は『猛、どうした?』『猛は最高!』と返してくれました。僕に『猛のことが大好きだよ』って何回も言ってくれて。映画の作品のように温かい人だし、熱血漢だし、涙もろくて本当に素敵な方!僕にとって、お兄ちゃんみたいな存在です」(吉田、以下同)

しかし、ひとたびカメラが回るとその空気は一変する。

「本番になると、真剣な表情にガラリと変わるのが本当にすごかった。僕もあんな風にやってみたいと思いました」

吉田は相葉の役者としての凄みに強く影響を受けたという。
吉田が、上手に演技できたときは、相葉は拍手をして「よく頑張ったね」と褒めてくれたという。映画で描かれる「選手と真剣に向き合い、本物の監督になっていく姿」は、カメラの回っていないところでの相葉自身の姿と重なっていたようだ。

■オーディションでの失敗と、共演者たちと乗り越えた猛特訓

映画『4アウト』には、実際に障がいのあるキャストが多数起用されている。吉田自身も全国オーディションに挑んだ。

「最後に急に『キャッチボールをしましょう』と言われたんですけど、やったことがなくて上手くいきませんでした。でも、一生懸命やったら監督さんたちが笑顔で見てくれて、すごく楽しかったです」

と、持ち前の明るさで見事に役を掴み取った。しかし、野球未経験の彼にとって撮影前の練習は挑戦の連続だった。

「フライを捕るのが怖くて。
ボールが急に飛んでくると、ビクッとして後ろに逃げちゃって、これはヤバいなと思いました」

そんな彼を支えたのが、個性豊かな共演者たちだった。

「共演者の方たちからボールの取り方をたくさん教えてもらいました。僕が何度失敗してもみんな『ドンマイ』と大声で励ましてくれてうれしかったです」

プロの俳優たちの姿勢も吉田の心を打った。

「(右腕を失った島野役の)福松凜君(27)は腕をずっと隠して撮影してて、背中が痛そうなのに長時間の撮影や野球を頑張っててすごかった。(足先に欠損のある雅役の)日向亘君(22)は何回もすごく速いボールを投げていてかっこよかったです。俳優さんたちが『疲れた』とか言わずに何回も頑張るのがすごかったですね」

少しずつボールが捕れるようになり、

「本番でフライを捕れたこと、ホームベースに向かって思い切り走り抜けたこと、みんなで円陣を組んで気合いを入れたシーンは最高でした」

と、できなかったことができるようになる喜びを噛み締めていた。

■「メラメラ燃える気持ち」で切り拓く、俳優としての道
吉田は、ドイツの巨匠・ヴィム・ヴェンダース監督(81)がメガホンをとり、主演の役所広司(70)が第76回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞した映画『PERFECT DAYS』やNHKプレミアムドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』への出演で存在感を示し、さらなる飛躍が期待されている俳優だ。

2022年にはモダンバレエの名取を襲名し、2024年には世界ダウン症の日に米ニューヨークの国連本部でスピーチを行うなど、表現者として枠にとらわれない活動を続けている。


本作は、ノンフィクション小説『4アウト-ある障害者野球チームの挑戦』(平山穣著・中央公論新社刊)が原作。故・長嶋茂雄氏も「挑むことを諦めない。だから人生は楽しい」とエールを送った作品だが、そのメッセージは吉田自身の生き方そのものだ。

「大事なことは諦めずに頑張ることですね。僕はダンスや演技が大好きで、たくさん舞台に出たけれど、いつも初めてのときは全然できないんです。でも、挑戦するのが大好きだから、『ここは絶対やり切りたい』というメラメラ燃える気持ちが湧いてきて頑張れます」

目を輝かせながら、彼は力を込めてこう語る。

「頑張って、それまでできなかったことが、できたときは、『自分は最高!』って、もっと自分が大好きになります。これまでも諦めなかったから、映画とドラマに出られました。
これからもみんなにハッピーを届ける俳優になりたいです」

相葉雅紀という「お兄ちゃん」や仲間たちとの出会いを通じて、また一つ大きな成長を遂げた吉田葵。スクリーンの中で彼らが見せる「野球がしたい」というまっすぐな思い、そして諦めない心で挑戦を続ける彼の笑顔は、これからも多くの人々に感動と明日へ踏み出す勇気を与えてくれるに違いない。

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