遠藤憲一の妻明かした下積み時代、「結婚後悔したことも…」
自分のことをいちばん知っているのは女房だし、うちは子どももいないので『マネージャーをやってくれないか』と言ったら、『絶対いや!』と。それでもお願いにお願いを重ねて、3年目にやっと『OK』をもらいました。そのとき彼女が言ったのは『これからは、私のやりたいようにやらせてもらいます』。だから、独立してからは自分の意見はほとんど通らない。女房に乗っかってここまできたという感じです(笑)」
遠藤昌子(以下=昌子)「事務所を立ち上げて最初にいただいた大きな仕事はNHK『風の果て』(’07年)という連続ドラマでした。それを見て『相当芝居ができる人だ』と見直して(笑)。これだけの表現ができるのに、これまでいただいてきたような役では見る人が限られている。もう少しいろんな人たちに見てもらえる役をやらせてあげたいと思いました。
それまでは東映のVシネマやヤクザものが多くて、本人はやりがいを感じていたようですけど、私としては、たとえワンシーンの出演でも、見た方に『おっ、こんな役でもできるんだな』と思ってもらおうよと。同時にどんどんテレビに移行していきました。最初はずいぶん衝突しましたけれど『この前の役よかったよ。