『てるてる家族』から『あさが来た』まで…朝ドラに描かれた“姉妹の絆”
「『ひらり』や『ふたりっ子』など、’90年代にも正反対の姉妹が登場する作品はありましたが、大人になってからは別々の道を歩み、その後の姉妹の絆が描かれることは、あまりありませんでした。でも『てるてる家族』以降、互いに刺激し、励まし合い、夢を追い求める姿が描かれるようになっていきます」
そう語るのは、ドラマウオッチャーの田幸和歌子さん。小林麻耶&麻央や石田ゆり子&石田ひかりなど、今、芸能界でも最強の絆として“姉妹力”が注目されている。田幸さんも“姉妹もの”の朝ドラが増えてきたという。
その先駆けが『てるてる家族』(’03年下半期放送)。戦後の大阪の商店街でパン屋さんを営む両親の元、四姉妹が夢を追い求めていく物語。まわりを明るくさせる無邪気な四女・冬子(石原さとみ)は、宝塚音楽学校に入学するも挫折してしまう。そんな末っ子を救ったのは歌手の次女(上原多香子)だった。
「《冬ちゃんみたいに、今、自分がいてる場所で精いっぱい生きなあかん、て。(略)冬ちゃんに、あたしずっと憧れててん》と、歌手の仕事がつらいときに見に行った妹の舞台に、勇気づけられたことを告白します。