春風亭昇太「今川義元の雑な扱いに、忸怩たる思いが……」
「NHKの番組に出るたびに『今川義元を演じたい』というようなことを言っていました。出演オファーがあったときは静岡県出身としても、うれしかったです」
こう語るのは、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』で井伊家を苦しめる今川義元の怪演ぶりが話題となった春風亭昇太(57)。
「事前に『あまりしゃべらない役です』とは言われていたんですけど、台本を手にして、こんなにしゃべらないんだ!と(笑)。『笑点』だと出演者7人くらいを相手にしていますけど、大河ドラマはスタッフの数が多い。本当にNGはできないと思っていました。ただ、幸いなことにセリフがないので、かむこともなく演じることができました(笑)」
“地元の殿様”今川義元への思いは並々ならぬものがあったそう。
「昔から日本史が好きで、郷土史の本を読めば今川家にいきつくわけです。そこで今川義元が政治に長けた大名であったことは知っていたのですが、ドラマや映画などでは言葉は悪いですが“雑な”扱われ方をしていたので……。