ここのところ、陰惨なニュースが多いですね。母親が幼い子供を殺す、というような事件ばっかり。え? また? これは前のとは別なの? って、こういうことが当たり前になるのって異常じゃないですか?
実は、こちらフランスでは正直めったに聞きません。在仏15年で、もしかすると一度も聞いたことがないかもしれない。確かに欧州では残忍なテロはありますが、テロはまた別の理由に起因しています。フランスはカトリックの国ですし、良くも悪くも宗教観が欧州のベースにはあり、幼い頃から厳格な道徳教育が施されているのです。母親が赤ん坊を殺すということは神への冒涜をさらに超えて、欧州人には想像もできないことなのでしょう。
日本で母親が幼い子や赤ん坊を虐待し殺す事件が頻繁に起こる原因をちょっと真剣に考えてみるべきではないでしょうか? 愛人と結託して殺した、というような凶悪な犯罪の根本に、生物学的な危機が潜んでいるような気さえします。
母親であることを放棄したいと思うことはあるでしょうが、お腹を痛めて産んだ幼子を虐待の挙げ句に殺すだなんてとんでもありません。
私は男ですが、自分の息子を殺すことなど1ミクロンも想像できない。