「育児の時間はマイナスじゃない」“リケジョの第一人者”の進言
仕事も育児もひととおりこなしてきた50代。大胆な挑戦をしたい気持ちはあっても自信がないとあきらめていませんか?その判断は間違いです。いまこそ華々しき“遅咲き”体験を!
「昨年6月までNHK経営委員を務めてみて『よかった』のは、新しい疑問が出てきたことです。『そもそも公共放送って何?』と思えば、放送制度の歴史やメディア社会学など、専門以外の学問に触れるチャンスも広がる。思わぬ効果が生まれるんです」
こう話すのは、公立はこだて未来大学教授の美馬のゆりさん(56)。ハーバード大、東大と各大学院に進んで博士号を取得。日本科学未来館の設立に携わり副館長に就任する。そして’13年よりNHK経営委員の任命も受けた“リケジョ”の草分け的存在だ。
「ここ最近『就職に強い』といわれ始めたリケジョですが、私が学生のころは求人すらない時代。合格していたハーバードの大学院も留学資金が足りなくてキャンセルし、大学卒業直後に結婚したんです」
リケジョの第一人者が、卒業、即・専業主婦へ?
「家でテレビを見ながら夫の帰りを待つ日々でした。