松坂大輔「絶望」に泣く「染みついたフォームを戻せない……」
「やればやるほど、悩みます」
今キャンプ、実戦初登板を果たした直後の松坂大輔(36)のコメントだ。初回は三者凡退に抑えるも、続く回は3四球と大荒れ。四球で崩れるのは、ここ最近のパターンだが、いちばん心配したのはその表情だ。明らかに暗い。
これまでは結果がともわなくても、けっして弱気な言動を見せなかった。ただ、この2年の貢献はゼロに等しい。居ても立っても居られず、ソフトバンクがキャンプを張る宮崎へと飛んだ。
2月26日、松坂はランニング中心のメニューをこなし、笑顔さえ見える。
暗い表情は思い過ごしだったのか。だが、練習後に2人だけで話すと、悩みは根深いものだと確信した。
――ここ2年間、ほとんど投げてない不本意なシーズンが続いていますが?
「ご心配かけました(苦笑)。う~ん、高校時代の友人からも『どうしたんだ?』と聞かれたけど、答えられなかった。投げられない原因はわかっているけど、対処法が見つからない」
――原因はなんだと?
「2011年6月に右肘、2015年8月に右肩と2度手術した。