第11回「西内まりやはなぜ叩かれるのか 背景にある完璧という落とし穴」
「現状維持とは、緩やかな衰退である」
誰が言ったかわからない名言が世の中にはありますが、逆の意味を考えるなら「成長とは無謀と背伸びの境をさぐり、チャレンジすること」なのかもしれません。
そんな微妙なラインを攻めまくり、今は結果がうまく出ず脱皮の時を迎えているのが、女優でモデルの西内まりやさん(23)だと思います。
13年には「20歳以下でなりたい顔」ナンバーワンにも選ばれ、明るく無邪気な笑顔と身長170cmのスタイルを持ち合わせた彼女。しかし豊かすぎる才能の罪なのか、ここ数年は苦しい立場に立たされています。
苦しい立場とは、月9ドラマ「突然ですが、明日結婚します!」の反響のことではありません。彼女の話題がニュースになると、なぜかどこからともなく批判の声が集まるのです。それだけ彼女の人気が高い証拠ですが、おそらく彼女の取り組みの多くが“無謀と背伸びのライン”を攻め続けているからではないでしょうか。
16年に主演を務めた実写映画「CUTIE HANEY-TEARS-」