花粉症撃退、姿勢矯正も…「鼻呼吸」実践していますか?
その結果、花粉症やアレルギー性鼻炎や、ほかのさまざまな疾患を引き起こしてしまいます」
口呼吸をすると、口の中が乾きやすくなり、虫歯や歯周病、口臭の原因にもなる。歯周病の原因菌は動脈硬化を引き起こすなど、全身へ悪影響を及ぼす。さらに睡眠中の口呼吸は、大きないびきの原因となり、睡眠時無呼吸症候群のリスクも高める。睡眠時無呼吸症候群は、高血圧、心臓病、糖尿病など、さまざまな合併症を招くという。また、鼻呼吸に比べ、口呼吸は息が浅くなる。
「息が浅いと体は十分に酸素を取り込めず、体の末端にまで、酸素がゆきわたりません。その結果、イライラしたり、頭痛や肩こり、冷え性などが起こりやすくなります」
大谷先生によれば、口呼吸で浅い呼吸が続くことは酸素不足の状態を続けているようなもので、“万病のもと”なのだという。
「逆に鼻呼吸により、息が深くなると、体の隅々まで酸素がゆきわたり、免疫力もアップします。
さらに鼻呼吸で深い呼吸を心がけることで腹筋や横隔膜が鍛えられ、姿勢がよくなります。正しい姿勢はスタイルもよく見せてくれますから、一石何鳥にもなりますね」