籠池泰典 お坊ちゃんから零落…「小3で実家倒産」の原点過去
そこで本誌は彼のルーツを追うべく、出生地の香川県高松市へ向かった。駅からもほど近い海岸沿いに建つ大きなビル。そこにかつて籠池氏の実家があったという。当時の彼を知る近所の住人はこう語る。
「籠池さんのご実家は、大きな海運会社を経営していました。海運業と陸運業を同時に営んでいて、ものすごく繁盛していました。従業員もたくさんいて、とてもにぎやかでした。みんな、籠池さんの会社の船が出発する突堤周辺のことを “カゴイケ”と地名のように呼んでいました。
それくらい、地元の名士でした」
いわゆる“良家のお坊ちゃん”だったという籠池氏。また一家はお金だけでなく、名声も得ていたようだ。
「籠池さんのおじい様は市会議員をされていて、親戚にも弁護士さんがいるようなエリート家系だったと聞いています。家にはお手伝いさんもいてね。ご両親はいつも高級そうな服を着ていましたし、とても紳士的で立派なご一家でした」(前出・近所の住人)
だが、そんな籠池氏の人生に転機が訪れたのは小学校3年生のときだった。