室井佑月 連載13年、共感の秘訣「基本姿勢ブレさせない」
「600回もやったんだ……。そりゃ連載を始めたころは丸かった私のお尻が、垂れ下がって四角くなるはずだよ」
そうゲラゲラ大笑いするのは、本誌で『家長ムロイの闘う「お財布」』を連載する、作家の室井佑月さん(47)。連載がスタートしたのは’04年5月のこと。室井さんが身の回りで気になる“お金”のことについて、“今週のお値段”としてテーマに掲げてつづっていくエッセイが、600回を迎えた。
「ネタは身の回りにあるお金のことだから、それほど書くことに困ったことはないかな。国民のことを無視している安倍さんが首相を続けているから、今は“政権批判”がガンガンしているけど……、もともとやりたいテーマではないのよね。私の立ち位置が、大御所でもないし、ペーペーともちょっと違う気楽なスタンス。コスメ、洋服、食べ物など、誰におもねることなく、好きなように書けるのが楽しい。
いろいろな雑誌で連載しているけど、いちばん長く続いているのが、この『闘う「お財布」