『中田翔の評価は?』
国際的なスポーツの大会は、国の威信をかけた戦いになるのと同時に、選手の見本市という役割も持つ。今回のWBCもご多分に漏れず、ネット裏には多くのスカウトが集結した。
そこで今回、メジャーのスカウト、さらにはメジャーの取材をつづける記者に、これから日本のペナントに挑む侍戦士の「渡米確率」を聞いた。
まずは2012年、大谷翔平の獲得に動いた元ドジャースのスカウトで、現ダイヤモンドバックスの顧問を務める小島圭市氏の総合的な評価。
「これまで同様、日本の選手は投高打低でしたね。その投手陣で、もっとも高評価を得たのが菅野智之」
この意見にはMLB.COMのアンソニー・マッキャロン記者も賛同する。
「速球も変化球も素晴らしく、投球リズムも自在に変えられる。米の打者にハーフスイングが多かったのも、戸惑いの表われだろう。
あの投球ができれば、どの球団も欲しがるし、ローテーションの1、2番手になれる」
次に評価が高かったのは、先発、中継ぎとフル回転した千賀滉大。
「米の主力を4連続三振に取った投球は圧巻。