視聴率ベスト3はあのコンビが独占…「フジ月9」トリビア6
ある時は“トレンディ”な俳優たちの恋模様にヤキモキし、またある時は両親を失った6人きょうだいたちの強い絆に涙を流し……。移り変わりの激しいテレビ業界で、つねに話題を提供してきたフジテレビのドラマ枠「月9」が’17年4月に30周年を迎える。
30年にわたるその歴史のなかでは、驚くべきエピソードもたくさん生まれている。そんなトリビアを、『月9101のラブストーリー』(幻冬舎新書)の著者・中川右介さんとともに振り返っていこう。
■スタート当初は撮影優先の鉄則から、ゲリラ撮影がひんぱんに行われていた
『君の瞳をタイホする!』(’88年)では、陣内孝則の演じる沢田刑事がシングルマザー役の浅野ゆう子にプロポーズし、彼女の娘が「空いっぱいを風船にして」というシーンがあった。
「風船を飛ばすロケは目黒の西郷山公園で行われたのですが、許可を取らずに撮影していたため、職員が止めにやってきたそうです。スタッフともめている間に撮り終えてしまうという離れ業でした」