必要な手続き、工事は? ガス自由化のソボクな疑問3
’16年4月の電力自由化に続き、4月1日から都市ガス自由化がスタートした。一口にガスと言っても、一般家庭で使うガスには「都市ガス」と、「プロパンガス(LPガス)」、そして70戸以上の団地などの敷地に置くガス発生設備から供給する「簡易ガス」の3種類がある。
今回のガス自由化で対象になるのは、都市ガスを使っている家庭だ。都市ガスは、輸入した原料のLNG(液化天然ガス)を陸揚げ後に、気化、臭化などの工程を経て、導管を通して各家庭に供給される。
「昨年、新しい電力会社に切り替えた人は予想よりも少なかったと言えます。それは、消費者からしてみると、プランを比較するのが面倒だったり、停電が起こったときなど対処してくれるのかどうか不安だったりしたせいだと思います。しかし、今回の自由化を契機に、ガス・電気を同じ会社から買う『セット割』が、さらに安くなります。固定費の削減を考えている人は、面倒くさがらずに検討することをおすすめします」
そう語るのは消費生活アドバイザーの和田由貴さん。
電力自由化に比べれば、やや静かにスタートした都市ガス自由化。