作家・赤川次郎氏 福島演劇高校生たちと語った「福島の未来」
福島県内に住む高校生たちが出演する演劇公演が4月1日と2日に都内で開かれた。汚染や将来への不安を発言しにくくなっているなか、心のうちを率直に伝えたいという思いが公演開催のきっかけになった。福島の現状がメディアでも取り上げられにくいことに危機感を訴え続けてきた作家の赤川次郎氏が、観劇後、若者たちと対話の場を緊急に設けた。
赤川次郎みなさん、今日は本当におつかれさまでした!演劇は今回初めてと聞きましたが、なぜこのお芝居を?
田中優奈(16)私は震災のとき小学4年生で、“原発事故”って聞いても“実感”がなかったんです。でも6年たって、参加しているダンスチーム「遊舞炎舞」で福島の状況を演劇で伝えようということになって。事故後のことはいろいろ勉強してきて知識も得たかなと思って、参加することにしました。
山口清香(15)私は演劇に興味がありましたが、迷っている間に、いつのまにかどっぷり参加していた感じです。
宮沢花梨(17)私は原発事故のあと、母に「被ばくするから、屋外の部活動に入っちゃダメ」