豊富な栄養を余すところなく食べるため…そら豆の基礎知識5
初夏を代表する野菜の1つ、そら豆。その名の由来は、空に向かって豆がなるから。人類最古の作物ともいわれるそら豆は、天の恩恵を存分に受けた“恵みの豆”。食べるだけで元気が出る天然のバランス栄養食だという。
「特筆すべきはビタミンB1、ビタミンB2が多量に含まれていることです。そら豆はエネルギー源となるタンパク質、糖質が豊富ですが、同時に炭水化物のエネルギー代謝に必要なビタミンB1、脂質やタンパク質をエネルギーに変えるビタミンB2のほか、アミノ酸の一種であるアスパラギン酸も多く含まれるため、疲労回復効果がとても高いんです」
こう語るのは、女子栄養大学栄養クリニックの管理栄養士、森さやかさん。そのほか、そら豆には美肌、美髪、生活習慣病、貧血予防、便秘解消の効果があるそう。そこで、おいしさと栄養を余すところなくいただくための、そら豆の基礎知識を紹介!
【1】いいそら豆の選び方
さやの緑色が濃く、ハリとつやがあり、中の豆の大きさがそろっているものを選ぼう。
さやの背筋の色が緑色でつやのあるものは鮮度がいい。