苦手なことだけでも頼みたい「家事代行サービス」のススメ
「家事の負担が女性の社会進出を妨げていると、国や自治体が家事代行サービスの普及に力をいれています。それに合わせて、提供されるサービスの価格やプランも多種多様になってきているのです」
そう語るのは、生活経済評論家で、会員制家事サポートサービス『フラオグルッペ』代表も務めている沖幸子さん。今年から大阪府や神奈川県で外国人によるサービスが解禁されたり、東京都ではサービスの品質がわかる認証制度が始まったりと、一般家庭を対象にした家事代行サービスが広がりを見せている。
「現在、家事代行サービスを利用したことがある人は3%程度です。他人を家のなかに入れることに抵抗感があったり、家事は人に任せるものではない、という心理的なものが壁になっています。その一方で、家事に時間と労力をかけず、質の高い暮らしをしたいというニーズも年々高くなっています。心豊かに生活を営むアイテムのひとつとして、家事代行サービスが注目されているのです」
家事は夫婦で分担する時代といわれるが、’12年に行われた経済協力開発機構の調査では、女性の1日の平均家事時間は299分(約5時間)。