【ポップな心霊論】「“幽霊に足はない”には否定派です」
その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(25)。『ポップな心霊論』は、彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!
【“幽霊には足がない”には、否定派です】
よく「幽霊には足がない」って言いますよね。でも、僕が見ている霊たちには、ばっちり足があります。それで思い出すのが学生時代、毎朝同じ電車に乗り合わせていた幽霊のこと。その人はきっと、生きていたころと同じように、会社へ通勤していたんだと思います。
はじめは、幽霊だと気付かないくらい顔も体もはっきり見えたんですが、何週間かたつころには、肩から上の辺りが、なんというか、“ぐちゃぐちゃ”になっていました。目の位置がおかしかったり、耳が変なところに付いていたり、ゆがんで見えるんです。たとえて言うなら、ピカソの絵みたいに。
それで、時がたつにつれそのゆがみがだんだん大きくなって、体の下のほうに広がっていき、上のほうからだんだん姿が見えなくなってしまいました。