島根県出身・園山真希絵のおかずいっぱい「縁結び弁当」
「島根県の女性は働き者が多く、仕事も家事も手を抜きません。それが品数の多さにつながっているのかも。でも、思いっきりゴージャスというより、どこか厳かさを備えているイメージです。高級食材を使うのではなく、季節のお野菜も含めてそのときどきのものを、彩りもバランスも考慮して入れていくんです」
こう話すのは、島根県出身で料理研究家の園山真希絵さん(39)。冷凍食品製造・販売の大手「ニチレイフーズ」が4月に「47都道府県のお弁当事情に関する調査」を発表。20代から60代の男女およそ3万人にお弁当作りについてのアンケート調査を行ったところ、日本人のおよそ「4人に1人」が平日は、ほぼ毎日お弁当を作っているという。そして調査によってわかった、お弁当のおかずの品数全国トップは島根県の「5.8品」だった。
「ひとつのおかずだけを多く摂取すると、栄養素が片寄ってしまいます。
すると余分な栄養素は、脂肪として蓄積されてしまうだけ。母の作るお弁当は、おかずを少量ずつ、ちょこちょこと食べることができるものだったんです。そうすると、さまざまな栄養素を過不足なく摂取することができるので、健康にいいのと同時に、最高のダイエット食にもなっていたんです」