鈴木大地さん明かす「高校球児救う“東京五輪計画”を!」
『撮影/松蔭浩之』
全国の高校球児が目指す甲子園。出場できずに涙をのむ球児の中には、抜群の運動神経を誇るコも。そんな彼らを救うべく、金メダリストが動き出した!
「早稲田実業高校(東京)の清宮幸太郎くんのように恵まれた体格の部員たちが、試合に出られず甲子園のスタンドから声援を送っている姿を見て、『もったいない』と思っていたんです。『競技人口の少ないほかの種目に転向すれば、2020年の東京オリンピックを目指せる』と」
こう話すのは、’88年ソウルオリンピック競泳100m背泳ぎ金メダリストでスポーツ庁長官の鈴木大地さん(50)。スポーツ庁とは、’20年東京オリ・パラで過去最高の成績をオールジャパンで収めるため、他競技選手間のつながりがあまりなかった日本スポーツ界の構造解消・一元化を目的として’15年に創設された行政機関だ。
その初代長官である鈴木さんが発表した競技力強化のプランの1つが「高校球児の他競技での五輪挑戦」なのだ。そこで今回、鈴木さんに“鈴木プラン”の実現の可能性について話を聞いた。