高級店より回転寿司が安全?専門家語るアニサキス自己防衛術
最近急増しているといわれる寄生虫アニサキスによる食中毒。一般家庭でできる防衛術を専門家に聞くと、意外な答えが――。医師・医療ジャーナリストでもある森田豊氏は、3年前に身を以てアニサキスの痛みを経験したという。
「寿司店で旬のイワシを刺し身で食べたんです。そうしたら深夜3時ごろ胃が痛くなってきて、背中にも関連痛が。最初はギックリ腰かと思って、翌朝のラジオ番組の収録にも無理やり行ったんです。でも痛みが普通じゃないので『あっ、昨日、光り物を食べた。あれだ!』って。
クリニックに行って内視鏡を入れたら、3匹もいました」
今回、森田氏と国立科学博物館の倉持利明博士に“自己防衛術”9カ条を聞いた。
1. よく噛んで食べるのが大事
「幼虫がいても噛み殺せば大丈夫。気持ち悪いですけど(苦笑)。アジのたたきなどの伝統的食べ方は理にかなってるということ」と森田氏。倉持氏も「よく噛むこと」を対策の1つに勧める。ネットでは「噛んでも死なない」との声もあるが、森田氏は「厚労省の対策には記載されていませんが、噛むことによる予防には理論的根拠もあります」