「キャラクターもの、いわゆる“ゆるキャラ”がはやりだした10年くらい前から、化粧まわしにもキャラものが出始めました」
こう話してくれたのは、取材歴約30年の相撲レポーター・横野レイコさん。稀勢の里が「化粧まわし」に漫画『北斗の拳』のラオウを採用。それ以外にも、佐田の海の“くまモン”、石浦の自動車販売会社から贈呈された“マクラーレン”など、“おもしろ化粧まわし” に注目が集まっている。
「昔から変わったものはありましたが、バブル時代、若島津のまわしには2カラットのダイヤモンドが鷲の目に。千代の富士は、真珠を使っていたり。昔のほうが“お相撲はお金持ちの世界のもの”という感覚だったんでしょう。力士にとって化粧まわしは出世の証し。自分のまわしを締めて土俵に立つことは栄誉でもあります」(横野さん)
その時代や流行とともに、変わってきている“化粧まわし”のデザインについて、横野さんはつぎのように語る。