トラブル増加のリボ払い、「年率15%の借金」と専門家指摘
「最近、リボルビング払い(以下・リボ払い)についてのトラブルが増えています。’16年度、国民生活センターには、過去最多となる806件の相談が寄せられたといいます。また昨年は、自己破産件数も13年ぶりに増加しました。この背景として、『近年、利用者が増加した、銀行系カードローンのリボ払い問題もあるのではないか』と指摘する専門家もいます」
そう話すのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。リボ払いとは、クレジットカードでの買い物やキャッシングが何件あっても、利用限度額内であれば、毎月一定額を返済する方法(一定額+利息の場合も)。一括払いではかからない利息が、リボ払いでは「手数料」として15%ほど付くのが一般的だ。荻原さんがリボ払いの危険性を解説してくれた。
「一度に50万円の買い物を、支払いが月1万円・利率15%のリボ払いで支払うと、返済総額は78万9,557円。
返済回数は79回に及びます。リボ払いは、返済期間が長くなるほど利息がかさむので、利用額を少しずつ積み上げて50万円に達するほうが、一度に50万円の買い物をするより、返済総額は多くなります。