野村萬斎が映画で天才華道家に!狂言師ならではの視点活かす
映像の世界の方たちとご一緒すると大船に乗った気持ちになりますし」
常に第一線で活躍する狂言師の目から見て、華道は狂言に通じるものがあるのだろうか。
「華道、茶道、日本画や狂言は禅の思想を受けた文化なんです。すべてを埋め尽くさず、どこかに余白の美を残している。余白というのは自分を映し出す鏡だと思います。見た方が、その余白を埋める。人が作った作品をいったん自分の中に入れて完成させる。それは狂言も同じで、シンプルすぎて一見とっつきにくいかもしれませんが、ご覧になった方が好きなように解釈してくださればいいんです」
映画の見所、そして今後やりたい映画はどんなものなのか。
「まずは笑えて、途中から泣ける。
奥行きのある作品だと思います。最後はぐわわわわーと笑い、そして涙する。そんなふうにご覧いただければうれしいですね。今後やりたい映画ですか?『007』のように女性にモテるスナイパー役なんてやってみたいですねぇ(笑)」
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