砂糖不使用とシュガーレスではどちらが甘い?商品表示の謎
きっと記者が購入した無糖のドリンクにも、何らかの砂糖以外の甘味成分が入っていたのだろう。
また低糖、微糖、糖分控えめも、飲料100ミリリットルあたり糖類2.5グラム未満と、3者とも同じ基準。だが、同じ微糖製品でもメーカーによって、かなり甘さが違うような気がする。
「そうですね、飲料なら2.5グラム未満であればいいわけですから、A社の製品には2グラム、B社の製品には2.5グラム、C社の製品には1グラムというように、糖類含有量がバラバラでも、同じ扱いになるのです」
甘さ表示の例を集めていて、気になったのが、「砂糖不使用」だった。砂糖を使っていないのだから、無糖やシュガーレスでもいいような気もするのだが……。
「この表示は、製造工程で砂糖を使用していないということで、原料そのものに砂糖や果汁、天然甘味料などの糖分が含まれていても構わないのです。天然甘味料とはハチミツやサトウキビなどから取り出した甘味成分を精製し、濃縮したものです。ジュースの原材料に『果糖ブドウ糖液糖』と表示されていることもありますが、あれも天然甘味料です」