初担当は娘を殺めた母親…42歳女性弁護士が共謀罪を問う
昨年1月、独立。エクラはフランス語でECLAT。輝きという意味だ。GPS判決を機に、メディアに出る機会も増えた。大阪の報道番組にコメンテーターとして定期的に出演し、裁判を扱う特番の出演依頼も舞い込んでいる。最近では、6月中に可決しそうな「共謀罪」について、聞かれることが増えてきた。
「共謀罪が成立すれば、私たちは日常的に監視されることになるでしょう。最高裁で、令状を取らないGPS捜査は違法と判断されたにもかかわらず、任意で、国民を監視できる共謀罪が成立したら、司法が軽んじられているとしか思えない」(亀石さん)
政府は「テロを未然に防ぐため」と説明するが、亀石さんは、うのみにはしない。
「怖いのは、基地問題、原発問題、安保法案などで政府に異を唱えると、監視対象にされるのではないかということ。政府は間違ったことをしない、警察は間違った捜査はしないと思い込むのは、危険です」(亀石さん)
厳しい口調で断言すると、急に口調が和らいだ。
「プライバシーとは、誰からも監視されず、自由に自分のアイデンティティを確立するための大切な権利。