イメージは「ヴァンパイア」『結婚』に見るディーンのこだわり
自分のラブシーンはあまり見たくないなあ、と(笑)」
ーー映像はとても美しかったです。
ディーン「そう言っていただけると、心が安らぎます。アハハ。今回のようなラブシーンは本当にひさしぶりで。こういうのは、10代後半とか、20歳くらいの男のコがやったほうがいいんじゃないでしょうかね」
ーーそんなことはありませんよ。その年代では出せない大人の色気がまさに、匂い立っていました。
ディーン「それはありがとうございます。今後、もっと色気について研究しておきます(笑)」
ご自身で、色気を出すために意識されたことは?
ディーン「技術的な話をすると、映画って、光とカメラのアングルとのコミュニケーションなんです。
同じことをしていても、その具合で全く雰囲気や意味が変わってくる。色気がミステリアスなものであるなら、UNKNOWN(未知の)な部分があるから興味を引いたり、想像をかき立てられたりするわけで、どこを見せないかというのは重要だと思います。色気ですよね、難しいなあ……。たとえば、映画『ベニスに死す』のような作品の、ああいう色気もいいと思います。