【韓ドラの凄ワザ!】B1A4バロ魅せた俳優としての存在感
俳優としてまだ経験の浅い歌手がわざわざ演じる必要はないような役柄だ。
実際、難しい演技を要求されるシーンが多く、一般の俳優であっても二の足を踏みそうな、そのくらい微妙なジャンルなのだが、バロは、その役を見事に演じ切っている。筆者自身、同様の子どもを持っている親として、この種の描写や、障害者を登場させることについて、いつも特別な関心で接しているつもりだが、この作品に限っては、バロの好演でそれは杞憂だったといえるだろう。もう一人、障害のある人物が容疑者として登場するが、これにも納得できる必然性が用意されている(演じたチョン・ウンピョにも注目)。そのくらい、韓国ドラマにおいては障害者の扱われ方は慎重に、しかも細心の注意を払って真摯な姿勢で製作されていると思う。
ストーリー構成上、このバロの役は主人公たちの子どもの年上の友達として、常に一緒にいなければならない設定になっているのだが、その子どもとの2人の関係が微笑ましく、最後は事件の重要な証言を引き出す導火線的な役目も果たすようになるに至っては、このストーリーテリングがかなりの計算ずくの上に成り立っていることがよくわかる。