フランスは落第が多いのです。うちの子が通う学校では毎年1~2人落第する子が出ます。1学期の面接の折、「このままでは落第しますよ」と担任に宣告された息子。「パパも頑張るから、一緒にやろうよ」と励ましました。反抗期ですからね、やる気を引き出すのもひと苦労。「小さい子らと机を並べて勉強するの、かっこ悪くないか?」このひと言が最後は効いたみたいです。息子は奮起、大好きだったゲームをやめ、机に向かうようになりました。予習という概念のないフランス。
まず息子に予習の大切さを教えました。「前もって勉強していれば、授業が今まで以上に身につく。その後、復習すれば完璧だろ?」スポ魂漫画みたいな日々でしたね。勉強を教えてやることが出来ないので、私はひたすら夜食を作り続けることになるのです(笑)。
かくして、その努力が実り、2学期の成績が上がりました。息子が笑顔で戻って来た日のことは忘れられません。「パパ、今日、ピカール先生に呼び出されてね、成績が上がったので3年生に進級出来るって」私がどんなに喜んだかお分かりですね?2人で抱き合って喜び合ったのでした。息子の通う中学はフランス全土で上から40位。