3年前の悲劇再び…欅坂46握手会の事件はなぜ起きたのか?
6月24日夜、人気アイドルグループ「欅坂46」が千葉・幕張メッセで行った握手会で、発煙筒がたかれる事件が発生した。札幌市・無職の男(24)が現場で取り押さえられ、果物ナイフを所持していた容疑で逮捕された。男はメンバーの名を挙げ、「刺して殺そうと思った」と供述しているという。
14年5月にもAKB48の握手会で、メンバーとスタッフがノコギリを持った男に切りつけられる事件があった。なぜ、事件は再び起きてしまったのだろうか。
■すり抜けた荷物検査
実は記者もたまたま事件が起きた24日の昼間、欅坂46の握手会に参加していた。会場に入場するまで1時間半並んだ後に入口で手荷物検査をされたが、バッグを開けてチラッと見せるだけ。飲み物は本来スタッフの前で試飲することになっているが、それもなかった。
金属探知機は身体だけで荷物にはかざされず、「この検査、意味があるのだろうか」と感じるほど。犯人の男は自分のバッグを「忘れ物」と届け出ることで手荷物検査をかいくぐったそうだが、そこまでせずとも普通に持ち込めただろう。
■多すぎる参加者
3年前の事件後にチェック体制を強化したというが、それでも検査が緩くなるのは参加人数の多さも大きな要因だと思われる。