いつ移転?安全は?小池都知事に「市場問題」の疑問を直撃
「築地は守る、豊洲を活かす。これを基本方針の【1】とさせていただきますーー」
6月20日、100人以上の報道陣が詰めかけた都庁での緊急会見で、小池百合子都知事(64)は、築地市場の豊洲移転問題について「3つの基本方針」を発表(次は要点)した。
【1】築地市場を5年後を目途に再開発。2020年東京オリンピック・パラリンピックでは輸送拠点として活用し、その後、「食のテーマパーク」機能を有する拠点に。
【2】豊洲市場は冷凍冷蔵などの機能を強化し総合物流拠点に。
【3】築地・豊洲の利用具体案を広く情報公開して検討、失った信頼回復に徹底努力する。
都知事の口から初めて方向性が示された発表だったが、《二兎追う小池プラン》《具体性なし》などとネガティブな報道も一部ではあった。また、築地市場の業界団体からは「近距離で2つの市場はありえない」「築地か豊洲かの二者択一を求めていたのに」と批判の声も。
そもそも、都知事がかねて公言してきた「食の安全・安心」は守られるのか。本誌が都知事に独占直撃した。
ーー「近距離で2つの市場はありえない」