新潟県柏崎市は「女子セット」、ふるさと納税“返礼品”人気の秘密
加熱する各自治体間の返礼品合戦に、総務省が「待った!」をかけたのも記憶に新しいふるさと納税。その一方で、ふるさと納税を“町おこし”の絶好の機会と捉え、熱い思いで取り組む“役場の星”たちがいる−−。
「私たちが提供する返礼品には、ほかの自治体にはない厳しい基準があります。寄付金を集めることだけが目的ならば、海のない天童市でもタラバガニを返礼品にすることができます(笑)。しかし私たちの目的は市のブランド力を上げていくこと。返礼品は“町の顔”ですから、これからも質にこだわっていきます」
さくらんぼや桃、ラ・フランスなどのフルーツの返礼品で人気を集める山形県天童市。ふるさと納税を担当する沼澤賢次さん(37)が、こう語る。’15年度には32億円の寄付を集めて全国3位になった天童市。
人口6万人ほどの小さな市では、ふるさと納税によって毎年10億〜12億円ほど財源が増えている。
「自分の商品を返礼品として扱ってほしいという事業者はたくさんいますが、私どもでは本社が市内にあり、通販の実績があるなど厳しい要件があります。