ドローンが新たな鑑賞法を可能に!17年彩る“花火”最新事情
(写真:2016年「長岡まつり大花火大会」より)
「いつも同じように見える花火ですが、じつは年々進化しています。とくに今年は、職人の技と最新テクノロジーが融合した花火が、真夏の夜空を彩るでしょう」
そう語るのは、『花火の事典』(東京堂出版)の著書がある東京大学の新井充教授。ドーン、パラパラパラと夜空に響く音を聞いただけで、胸が高鳴ってしまうのは、いくつになっても変わらない。そんな毎年、風物詩と親しんできた花火大会の、今年ならではの“新しい楽しみ”があるという。
「“真円に開くか”“色がキレイか”だけでなく“一斉に光が消えるか”にまでこだわる日本人。それに合わせて花火師の技術は磨かれてきました。そこにコンピュータなどの先端技術、音楽とコラボしたショー的な要素が加わり、花火は進化を遂げています。また、いまの花火師たちの脅威になっているのがプロジェクションマッピング。
花火が取って代わられないように、より研鑽をつんでいるのです。さらに3年後の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、花火の技術は飛躍的に加速しています」