13歳画伯 才能開花の発端は「発達障害があるとわかったこと」
「自分の絵が各方面で反響を呼んでいることは知っていますが、娘はとくに反応しません。いつも“へ〜っ”って感じで、淡々としています(笑)」
ブルーを基調に描かれた、幻想的な動物たちの絵が、いま国内外から大きな注目を集めている。作品を描くのは、福井県在住の女の子・吉崎莉菜ちゃん(13)。彼女は小学5年生のとき、発達障害の1つ、自閉症スペクトラムであることがわかり、現在学校には通わず、自宅のアトリエで創作活動の日々を過ごしている。母親・幸子さん(43)が語る。
「莉菜が小学5年生のときに、全身にじんましんが出るようになったんです。最初はアトピーだと思って、あちこちの皮膚科の病院で治療をしましたが治らない。ある知人から“一度、心療内科で診てもらっては?心の部分で何か問題があるのかも”とアドバイスをもらい、検査を受けました。
その結果、発達障害があるとわかりました」
当時、莉菜ちゃんは「学校に行くのが嫌だ」と話す回数が増え、そのうち“学校”という言葉を聞くだけで、じんましんが出るような状態に……。