これは物を大事にする日本の誇れる技術だ。
お茶を楽しんだあとは、3階にあるギャラリーにお邪魔した。
この時やっていたのは花岡央さんという岡山のガラス職人の展示会。
手づくりだからこそ、同じものはひとつとしてない。
鮮やかな色も美しいが、「透明さ」もそれぞれ違う。
光を浴びて透けるグラスの何と美しいことか……。
「100円ショップで買うのも器ですし、山に入って土を採って薪で焼くのも器。ピンキリの世界です。でも、世界中の人が見てもいいと思うような器に若い時から触れてほしい。いいものを長く使ってほしい。
いい器を持てば、人生が変わりますよ」
家にある食器はほぼ100円ショップ、
最近は割れるのが怖くてほとんどをプラスチックにしているわたしの心もグラグラと揺れるかわいさ……!
「例えば朝のコーヒーの一杯だったとして、綺麗なグラスがあれば飲む行為が楽しくなるんですよ。じゃあ豆を探そう。その時聞く音楽はどうしよう?敷くランチョンマットを買ってもいい。いろんなことに派生していくことで、ライフスタイルが変わるんです」