くらし情報『「家族が肉片に…」沖縄県遺族連合会・元会長語る爆撃の記憶』

2017年7月30日 06:00

「家族が肉片に…」沖縄県遺族連合会・元会長語る爆撃の記憶

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2年前の「慰霊の日」、その年まで沖縄県遺族連合会会長を務めた照屋苗子さん(81)は、「沖縄戦没者追悼式」でスピーチをした。

「沖縄には、いまだに広大な米軍基地があります。米軍普天間飛行場の早急なる県外移設を熱望すると同時に、戦争につながる基地建設には遺族として、反対いたします」

安倍首相はじめ、駐日米国大使が臨席する前での、堂々たるスピーチだった。

しかし、この2年間に、普天間から県内の辺野古への基地移設が進められ、沖縄県民の思いは複雑だ。

「私はやっぱり遺族として、悲惨な戦争の体験者として、戦争につながるものには反対したい。そう思っています」(照屋さん・以下同)

照屋さんは、父・朝清さん(享年44)と母・ツルさん(享年68)の間に生まれた次女で、姉、兄2人、弟2人、妹の7人きょうだいだった。

「首里で生まれて、両親と祖母、子ども7人の10人家族だったの。父は役所の仕事をしていて、優しくてね。
囲碁が大好きで、夜はお客さんと客間で囲碁をするの」

そんな生活が一変したのが、首里第二国民学校に通う8歳のときだ。

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