小学校教諭が変身!郡山のヒーロー“ダバイザー”って?
「ダバイザー!!」。福島県郡山市の柴宮幼稚園。司会役のお兄さんとお姉さんから「みんなで一緒に呼んでみよう」と促され、園児たちが一斉に大声をあげた。その声に応え登場したのは、真っ赤なスーツがまぶしいご当地ヒーロー。園児たちの声援を背に舞台に駆け上がる。お約束でしゃべれないヒーローに代わって、司会のお姉さんが“自己紹介”。
「みんな、初めまして。誕生したばかりの郡山のヒーロー、ダバイザーです。
なんでダバイザーか?よく、おじいちゃんやおばあちゃんが『暑かったばい?』『疲っちゃばい?』って言うでしょう。郡山弁の『~だばい(でしょう)』から、名付けられました」
その後、ダバイザーは体操のお兄さんや園児たちと、できたばかりの「ダバイザー体操」で約15分間、汗を流した。
「ちびっ子たち、喜んで一緒にやってくれましたね。いや、よかったよかった」
こう語るのはダバイザーの“生みの親”で市内の小学校教諭・大塚久さん(54)。若いころ、プロのマンガ家を目指したこともある大塚さんは、東日本大震災が発生した’11年以来、マンガで福島の人々を癒し、勇気づけてきた。