平均年齢71歳チアチーム「ジャパンポンポン」が目指す未来
「やめようと思ったことはありません。世間さまからどう見られても気にならないんです。世間さまは非難することはあっても、助けてくれませんから。やっぱり自分の思いの強さが一番なんです」
そう静かなまなざしで話すのは、「JAPAN POMPOM(ジャパンポンポン)」の創設者であり、いまもセンターで踊る滝野文恵さん(85)。「ジャパンポンポン」は、日本のマスコミはもとより、イギリスやスイスの国営テレビからも取材され、スペインやオーストラリア、イタリア、ルーマニアなどの雑誌にも紹介されるシニアのチアダンスチーム。平均年齢は、なんと71歳。
滝野さんが「ジャパンポンポン」を立ち上げたのは’96年1月、63歳のとき。当初のメンバーはわずか5人。
練習場所には区の体育館を借り、当時の平均年齢60歳弱。モットーは「夢と元気と希望を与えること」。参加資格は「55歳以上」「自称・容姿端麗」。1年に1曲のペースでレパートリーを増やしていくが、参加者はなかなか増えなかった。イベントに招かれることもなく、ときどき老人施設にボランティア公演に行くものの、「みだらなこと」