辻仁成×室井佑月“シングル家庭”でたどり着いた親のあり方
フランス・パリで一緒に暮らす息子(13)との日々を綴る本誌連載『ムスコ飯』では、料理上手な“イクメン”ぶりを披露している作家の辻仁成さん(57)。いっぽうコラムニストの室井佑月さん(47)も本誌連載『ムロイの闘う「お財布」』で17歳のひとり息子の子育ての苦労話を吐露し、主婦たちの共感を呼んでいる。
共通点がありながら意外にも2人は初対面だという。そんな彼らが今回、子育ての合間を縫って居酒屋で待ち合わせ。グラスを傾けながら、子育てについてじっくり語り合ってもらった。
室井佑月さん(以下、室井) 辻さんのところはすごく親子仲がいいですよね。うちのは大暴れしていた反抗期は過ぎたんですが、今はほとんど会話がない。一緒にいても息子は“置物”と同じ。
私はそれに向かって、ガーガー言い続けているだけ(笑)。
辻仁成さん(以下、辻) 反抗期は大変でした?
室井 小学校5~6年生のときがいちばんひどかった。親の言うこと絶対聞かないし、何度「出ていけ!」と怒鳴ったか。「着ている服は武士の情けだ、くれてやる!」