テロと日常が隣接する時代になったということが言えるでしょう。
テロが起こった時、その現場周辺ではアレクサンドル君のところのように多くの市民が避難を求め、それらを匿う方々もいます。犯人や被害者の数だけではなく、その地域がどのように連帯し、犠牲を減らすように助け合ったのかも報道されたらいいですね。テロを身近に感じた人たちの心のトラウマについても追いかけ調査していただきたいと思うのです。実は、そのシャンゼリゼでテロが起きた日の前日、うちの息子はアレクサンドル君の部屋に泊まっていました。私が日本に行くときなどに、息子を預かってくれるご家庭なのです。その日も1泊して自分でバスにのり、シャンゼリゼから自宅まで戻ってきました。そのバス停のすぐ目と鼻の先でテロが起きたのです。
もしも1日前だったら……。想像するだけで身の毛がよだちました。しかし、テロはどこで起きてもおかしくない時代。防ごうと思ってなかなか防げるものではありません。テロと生きる時代に私たちはいるのです。
さて、気分を変えましょう。辛い悲しいと言い続けているとテロリストの思うつぼですから、そういう時は明るい気持ちになれる、美味しいデザートはいかがですか。