杉本彩×『しっぽの声』夏緑が語り合う「日本の動物問題」
そのとき人気になっている動物を無計画に繁殖させて無計画に売る、このシステム自体が道徳に反していると私は考えています。犬や猫の種類にブームがあるなんて本当に恐ろしいことですよ。それに商品として動物を販売する場合、“売れる期間”はとても短い」
夏「幼くて体も小さいかわいい時期だけということですね」
杉本「その短い期間に、すべての動物がきちんとした家庭に迎えられる保証はありません。売れ残った動物たちは、遺棄されたり引き取り屋(※ペットショップや繁殖業者から動物を引き取り、飼育する業者。動物たちが劣悪な環境で飼育されている)の手に渡ってしまうのです」
本誌記者「そうした動物たちを助けるためにはどうすればいいでしょうか?」
夏「海外には、保健所に保護された動物たち専用のペットショップがあるんです。日本でもそのシステムが広まるのがベストですね」
杉本「でも、ペットショップで子犬、子猫を売りながら、かたや保護動物も売るというのは絶対にダメです。残念ながら、成犬の保護動物を、お金を出してまで欲しいという人は、ほとんどいないですからね。