岡田准一、36歳の心境「もう刺激的なこと求めてない」
「いつものことですが、台本を飽きるくらい、何回も読みました。読みすぎて眠れず、体が泣いているように感じて、撮影中は、夜に散歩して気をまぎらわせていましたね。でも、そこまで追い込まれた作品のほうが、あとで褒めてもらえることが多いので、今回もそうなれてよかったな、と」
こう語るのは、今や日本映画に欠かせない役者の1人ともいわれる岡田准一(36)。数々の名演技の裏には、毎回これほどまでにストイックな準備があったのだ。公開中の主演映画『関ヶ原』でも、正義を貫き、愛を信じた戦国武将・石田三成役を全身全霊で熱演している。
「原田(眞人)監督が、25年間構想し、細部までこだわって撮影していました。自分にとっても大切な作品になると感じましたし、ああ、これこそ時代劇、という熱のこもった現場でしたね」
戦国史上最大規模の戦いを真正面から描いた本作。そんな戦いのさなかでも三成は、正室がいながら助けた忍びの初芽(有村架純)を愛してしまう。
合戦の前に「終わったら一緒に旅に出よう」と告げるシーンに、胸がキュンとなる。
「初芽とのシーンはちょっとした恋物語。