芸歴50年!『ひよっこ』白石加代子には役所勤めの過去も
「最初のころは、おいしいものやぜいたくが大好きという面が全面に出ていて、あかね荘の住民のことが大事という富さんの優しさ、強さはさほど出ていなかったですね(苦笑)。最近少しずつ富さんの真意が出てきました」
そう語るのは、視聴率20%超えの人気を続ける、NHKの連続テレビ小説(以下・朝ドラ)『ひよっこ』(月〜土8時〜)で、ヒロインみね子(有村架純・24)たちが暮らす「あかね荘」の大家・立花富を演じる女優・白石加代子(75)。舞台を中心に活躍し、今年デビュー50年を迎える演技派女優の白石。個性的な演技で人気を呼び、お茶の間で大ブレーク!
富は、明治生まれで、赤坂の元売れっ子芸者という設定。先週(8月21日〜)第21週目の放送で、3日間姿を消した漫画家志望の祐二(浅香航大・25)と啓輔(岡山天音・23)を「心配した」と一喝する場面も印象に残る。
「漫画の世界に入り込み、ほかのことに無頓着な2人に、ふだん干渉することはありませんが、いざいなくなったら心配でしょうがない。そんな“親代わり”の富さんの本性が思いがけなく出ちゃったんじゃないかしら。