離婚に至るケースも…“節約強迫症”が起こす悲惨な現場
「不況も長引き、老後の生活への不安も募るなか、テレビや雑誌では、さまざまな節約特集を組んでいます。いっぽうで節約に熱中するあまり、人間関係まで破綻させてしまう“節約強迫症”ともいうべきケースも急増しているのです」
こう語るのは、離婚カウンセラーの岡野あつこさん。節約術に関する本が次々に発売されている現在。しかし、使わないことにこだわるあまり、幸せを壊すケースも急増しているという。そんな“節約強迫症”とはいったいどんなものなのか?
「節約に協力的ではなく、“無駄遣いばかりする”夫へのイライラが募り、口論が増えていました。そのうち、手当たり次第に物で殴ったりするように……」
そう言って肩を落とすのは、東京都在住の村上美沙さん(37・仮名、以下同)。実は村上さんは、IT企業に勤める夫(38)と、離婚したばかり。10年前に結婚し、専業主婦になった彼女は、自称「堅実な妻」だった。
「夫の給料は、年収で1,000万円を超えていましたから世間の平均よりはかなり高かったと思います。