石川さゆり『天城越え』支え続けた母と娘の女3人暮らし
気温35度を超す猛暑日となった7月19日。JR浜松駅に隣接する浜松アクトシティ大ホールは、つめかけた観客で立すいの余地もない。会場のキャパシティは2,300人。三味線の音とともに場内が暗転。桜色の着物をまとった石川さゆりさん(59)の姿がステージ中央に浮かび上がると、大拍手とともに「さゆり~」コールが巻き起こる。石川さんの出世曲『津軽海峡・冬景色』から、コンサートは始まった。
「今年の夏は暑いですね。東京は昨日、ひょうが降ったんですヒョ~(笑)」
舞台の背景には「45th」の文字が。
続いて、これまでリリースした121枚のシングルジャケットが次々に流れた。
「みなさま、『そうそう、この歌ね』と思いだしてくださっているのではと思います。デビュー5年目で『津軽海峡・冬景色』がヒットしました。そういった、たくさんの方に聴いていただいた歌だけでなく、知る人ぞ知る歌も、本当に大切な曲ばかりです」
石川さんは今年がデビュー45周年。3月25日のデビュー記念日には、生まれ故郷の熊本城・二の丸ステージで、『百年の抱擁』を歌い、昨年の熊本地震から立ち上がる熊本市民にエールを送った。