鰹節、オリーブオイルも…秋の値上げラッシュへの対抗術
「今年は平年より涼しく過ごしやすい気候ですが、値上げの予定が目白押し。家計的には厳しい秋になりそうです。たとえば、鰹節。世界的な不漁などの影響で、9月出荷分から、はごろもフーズは5〜25%、マルトモは7〜11%、にんべんは10月から10〜25%、値上げします。はごろもフーズは、カツオを原料とするツナ缶も、9月から6〜7%値上げしました。日清オイリオは、10月からオリーブ油を10%以上値上げします」
そう語るのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。今年の夏は関東や東北地方でも、記録的な日照不足に見舞われた。東京では21日連続、仙台では36日連続で降雨が観測され、農作物への影響が心配されている。
「野菜はすでに、値が上がり始めているものもあります。8月の最終週は、レタスが前の週より22%値上がり。平年と比べても18%高くなっています(農林水産省発表)。米は、’17年産の早場米は『平年並み』か、平年より『やや良い』収穫量(同省発表)ですが、9月下旬からの収穫しだいでは、高騰につながる可能性もあります」
ため息が漏れる状況だが、荻原さんは「家計は工夫して、やり繰りしていきましょう」