「いい人ばかり出てくる世界を」『ひよっこ』脚本家の思い
「当初のプランといちばん違ったのは、物語の年月が4年しか進まなかったこと。結果的には、人をたくさん描いてきたので、自分としてはこれでよかったのかなと思います」
そう語るのは、いよいよ最終回が近づいてきたNHK連続テレビ小説『ひよっこ』の脚本担当・岡田惠和さん。岡田さんは、「嫌な登場人物がいない、いい人ばかり出てくる世界観を描こう」と決めていたそう。そこにはこんな思いがあった。
「いい人たちばかりの環境で起きてくる出来事って、解決しようのないもの。人生って、おそらく敵がいなくてもままならないものだし、そういう意味で嫌なキャラのいない世界を書きたいと思っていました」(岡田さん・以下同)
そんな、個性的な『ひよっこ』のキャラクターたちのなかで、岡田さんのお気に入りは?
「われながらよく発明したと思えるキャラの1人が愛子さん。彼女にもステキなラストを用意しました」
脚本執筆は終わったものの、いまだに「終わった気がしない」と話しながら、岡田さんはこう締めくくった。
「大きな出来事はないけど、最終的にはみんなが幸せになっていきますし、ドラマは終わるけど登場人物たちの人生は続きます。
そこを想像して、彼らを応援してあげてほしいなと思います」
小林亮太、中川晃教とのWキャストで挑むフランケンシュタイン役に決意「全身全霊、体当たりで挑む」