賛否両論!「にゃんこスター」はいったい何が面白いのか?
政治の世界では小池百合子東京都知事がジャンヌダルクのようにもてはやされ、相撲界では稀勢の里が18年ぶりの日本人横綱としてフィーバー。他にもプロ棋界では、史上最年少プロ棋士の藤井聡太四段が大ブームとなっています。
もちろん彼らの成し遂げたことは凄いのですが、フィーバーまで巻き起すとなると、時代がそもそも“突き抜けた新しさ”を求めていることに他なりません。その点においてにゃんこスターはコントの斬新さだけでなく、史上初女性ファイナリスト、史上最年少出場(23歳4カ月)、コンビ結成最速(5カ月)、兼業芸人(アンゴラ村長はベンチャー企業の会社員)と話題性にも富んでいます。
もともとアンゴラ村長の無名時代を知るタレントの伊集院光さんは「長くお笑いブームは続いてきたが、彼らがキングになったら次の局面に入る気がする」と語っています。次の局面が何なのかはわかりませんが、確かに今までのお笑い芸人は「貧乏な下積み時代を経験し、コツコツ芸を磨いて売れる」というような、苦労さが常識としてありました。
にゃんこスターのブレークは、ある種の閉塞感を打破する存在を実はみんなが求めていたという証拠なのかもしれません。