蛭子能収が人から笑われることを大事にしている深い意味とは
「これまで、人にクスッとされたり、後ろ指をさされたりしてきましたが、オレは“笑われた”というより“笑ってくれた”と思って生きてきました。それを出版社の人に話したら『その発想はおもしろい!ぜひ本にしましょう』と……。競艇の予想は外れてばかりですが、これだけは間違いありません、この本は絶対に売れませんよ」
ピンストライプのスーツをビシッと着こなしながら、不安げにそう語るのは本誌連載の『ゆるゆる人生相談』でおなじみの蛭子能収さん(69)。
今月21日に古希を迎える蛭子さんが、70歳を記念して上梓した『笑われる勇気』(光文社)。どこかで耳にしたことがあるようなタイトルだが、蛭子さんが人から笑われることを、ことさら大事にしているのは、それなりの深い意味があるという。
「オレの地元・長崎には“のぼせもん”という言葉があるんですよ。みんなが困っていたり、気落ちしていたりしているときに“そげん深刻に考えよっとね”と、おもしろいことを言って、みんなを元気づけるような人です。