70代で地方移住…女優・山本陽子が送る“終活主婦業”
「終わりのための活動」という言葉の響きで、マイナスイメージも持たれがちな“終活”。だが、ときに“終活”が残りの人生を輝かせることもある。そんな、“日々を充実させる終活”を実践する女優たちに話を聞いた。
「そろそろ落ち着いた生活をしたいと思ったのは70歳を迎えたときのことでした。ときどき滞在していた別荘の環境がとても気に入っていたので、もうここを終の棲家にしようと決心し、東京の家は引き払うことにしたのです」
そう語るのは、女優の山本陽子(75)。’63年に日活第7期ニューフェイスに合格し、芸能界入り。翌年『抜き射ちの竜拳銃の歌』でデビュー。『黒革の手帖』『白い影』などドラマに多数出演し人気を博す。
『阿修羅のごとく』など舞台でも活躍し、この9月には松竹特別公演『妖麗牡丹燈籠』で全国を巡業した。
「50年間で4~5回も転居しましたが、(デビューしてからも、生まれた育った)東京でずっと生活していましたから、それなりに持ち物は多く、引っ越しは大仕事でした。